ホワイト&ナチュラルの家
軽量鉄骨2階建ての戸建ての中古を購入されたFさま。購入時はリフォームせずに住みはじめましたが、お子さんたちも成長し、浴室の狭さと、洗面脱衣室が広いが故の使いにくさ、そんな使い勝手の不自由さを解消し、自然素材を使いたいというご希望でした。
キッチンはそこそこ立派なキッチンでしたので、交換はしないで、念願のタッチ水栓のみ交換。
キッチンの吊り戸があるため、暗い印象。そしてカウンターの上に引き込み扉が付いていて、キッチンとリビングが間仕切りできる仕組み。「こんなのいらなから明るくしたいです」。
腰壁を撤去するとキッチンを外さなければならないので、費用がかかります。
キッチンを交換しないで、この分厚い腰壁とカウンターを費用をかけずに素敵に見せるにはどうしたらよいか?
あちこちにお子さまの写真を飾っていたFさま。写真が飾れるニッチを造作し、腰壁には羽目板を貼り、優しい感じに見える白で塗装。カウンター上はタイル張りをしました。
浴室は一坪タイプに変更。
広い洗面脱衣室は、あれこれ考えた上げく、扉は付けずにシンプルに使うことにしました。
工事の際に、「あちこちに棚をつくってもらったので、収納には困りません」とのこと。
リモコンとインターホンは小さなニッチをつくり、出っ張らないように収納。そこに学校からの掲示物も貼ります。
廊下の暗さも気になるところ。Fさんにサイズを指定してお好きな小窓を購入してきてもらい、壁をくり抜き取付しました。
和室との境の襖は、Fさんが購入してきた中古の4枚のガラス扉。「高さははまったんですけと、幅がね」ということで、横に壁を作って3枚で使うことにしました。
そしてもう一つ「枠を白くしたいんですよね・・・」と。「じゃあ、職人さんに塗ってもらうと高いから、ああやってこうやって、この塗料で、自分で塗ってみましょう!」とセルフビルドでご提案。印象がだいぶ変わりますね。
床は、ナラ材。壁は漆喰。明るい雰囲気のLDKにかわりました。
床は儀式(笑)のようにセルフでオイルを塗ってもらいます。うん、上手。
職人さんといえば、センスよくきれいにニッチを作ってくれた大工の平野さん。どのくらいのRを作るか、どのくらいカウンターを出っ張らせるか、ビミョ~なところで変わってます。今回のニッチとてもいい感じ。
工事終了後「予算内、予算内って思っていたけど、こんなに気持ちよくなるなら廊下まで全部工事しちゃえばよかった」。でも暑い中、お互いの実家に子供連れて避難しながらお仕事行って、大変でしたよね。職人さん達もハイペースで頑張ってくれました。
細かい所にもこだわった今回のリフォーム。Fさんと色々考えながら、変えるところ変えないところ、変えなくても好きなスペースになり家族が気持ちよく過ごせる場所になること。なんといってもFさんらしい空間になりました。