ピアノと星とアトリエのある家
「古家付」で売り出された土地。
でも「まだ使えるよね。大事にしたいよね」ということで始まったリノベーション計画。
陶芸家の奥さまは藤野への移住も考えていましたが、ご主人の通勤も考え、日野の中古物件を購入しました。
住宅街の中ですが、家の中に入ると窓から樹木や花の咲く木が見えて、穏やかな空気が流れています。
昭和感満載の家ですが、丁寧に建てられたのがわかります。
リビングに、ご主人のグランドピアノを置く部分には床補強をします。
大工の長田さん、こんなに狭いところを潜ってしっかり補強してくれました。
アトリエは、埃が廊下に入らないよう一段床を下げます。そのため下地からやり直しをします。
アトリエの床を剥がしてわかったことが。隣の浴室…水が回っているかも…ということで、浴室も交換することに。
和室の部屋をアトリエにしたため腰窓が低い位置にあり、近隣の窓からよく見えてしまいます。
作業台より窓が下になってしまうし、なんとかならないかなぁ…ということで、障子をはずし、古い建具をいれました。
1階の床はナラ材、2階は予算を抑えつつ足ざわりの優しい杉に。壁は漆喰で自然素材で仕上げます。
洗面台のタイルは陶芸家の奥様がセルフビルドで頑張りました。
ご自分が使うアトリエの仕上げもセルフビルドです。
ご主人の望遠鏡を保管しておく収納もしっかり作りました。
2階のベランダの屋根、ご主人たっての希望で「星が見えるように屋根を外したい」。
最後にはずしました(ちょっと奥さまの反対もありましたが)。
庭に陶芸の窯を設置して完了。
まだまだ手を入れたいところもありましたが、とても上手にチョイスしていただきおおよそご予算内。
あとは住みながら少しづつ『大好きな自分たちの住まい』に変化していきます。