棗(なつめ)の家
築45年。この土地に縁あって住み着き、ご両親が苦労して建てた家、そこで暮らしてきた家族、窓から眺める景色は少し変わったけれど、愛着ある我が家の外装(屋根・外壁)を建て替えではなく、リノベーションしました。
家の周りには手入れをしてきた樹木をはじめ、花花が季節途切れることなく楽しめます。工事中、通りがかりの方がT様に「棗(なつめ)の実懐かしいわね」と話しかけてきました。「どうぞ差し上げますよ」とT様。棗の実、口にした瞬間としばらくしてからは違った深い味わいです。
年数が経ったからこそ味のあるこの家に、しっくり合う杉の羽目板。塗装はセルフビルドです。
庭先の限られたスペースで、4mの長さの羽目板を前にしたり、ひっくり返したり、積み重ねたりと、苦労されながら塗装されていました。「ギブアップしたくなったら、こちらに投げてもらっていいですよ」と伝えましたが、きっちりと仕上げてくださいました。そして、ヒノキの玄関扉の仕上げの塗装もセルフビルドです。
既存の壁に羽目板を上貼りしたことで、断熱性もアップしました。