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2024年12月24日 / 創和リフォーム工房スタッフブログ

古民家リノベーション 玄関式台(けやき)編

創和建設の古民家リノベーション、今回は家の顔となる玄関の式台の話。
家の西側に立ち並ぶ木々たち。
家の屋根や壁に枝が届いてきて、家が傷んでしまいます。

そこで、施主さんと友人たちで木の伐採をしました。

その中の1本のケヤキの木。
何年もの間、この家と共にこの地にどかっと立っていた木です。風格があります。

伐採したケヤキをみて関戸棟梁。
「このケヤキは白太が多くていいケヤキだ」と。
白太は丸太の外側の部分で、白っぽいので見た目がとてもきれいです。
切り口を触ると、水分があるのでヒヤッとします。
木材は伐採してから、水分を抜くためにしばらく乾燥させてからでないと、建築の材料には使えません。
まして、ケヤキは暴れん坊で、反ったりねじれたりしてきます。
でも関戸棟梁「この家にあった木だから、この家で使おう」と決意。
皆に「え~びしょびしょでこの工事で使うのは無理でしょ~」と言われていました。

横倒しになりながら、工事を見守るケヤキ。
工事期間の終盤にきて、「玄関の式台に使うから製材屋に製材してきてもらって」と棟梁。
製材屋さんを呼んでケヤキを引き上げます。


ケヤキは重く、トラックが浮き上がるほどです。
いってらっしゃい!

製材して戻ってきたケヤキ。
重い、ともかく重い…2tくらいあるのかも。

ひとまず、水道屋さんのユンボを借りて作業台の上に置いて、加工します。
それから玄関の中へ。。。入口、ケヤキの長さよりはるかに狭いんですけど。。。

そこはたくさんの現場をこなしてきた、ベテラン大工と監督。
経験と知恵で道具を使いながら、少しずつ動かしていきます。
施主さんも手伝い、なんとか設置することができました。

設置できて棟梁もほっと一息。まずは座りますよね~。

古民家の顔となる玄関ができました。
充分に乾燥していないため、ねじれたり、反ったりするかもしれません。
でもまたこの家で生かされていくケヤキの木。新しい施主さんと共に年月を重ねていきます。

関戸棟梁の心意気。うれしいですね。
人間味のある家づくりです。