2016年04月20日 / 創和リフォーム工房スタッフブログ
和室リフォーム、そして耐震補強~町田
「二階の床、ビー玉が行ったり来たりするのよ」「襖の敷居が下がってきたみたいで、襖が外れて倒れてきたの」「この家大丈夫かしら?」と相談を受けました。
増築改築を重ね、家のメンテナンスもしっかりしてきたお宅でしたが、一階のリフォームをされた際に、構造の要となる筋交や柱を減らしたリフォームをされたようです。2階の床はレーザーで確認すると1cmほど不陸がありました。
今回は、二階の床をしっかりと固めて、2階の二間続きの和室を、子ども室と和室に間取り変更します。
1階の補強工事はできないため、屋根・2階の構造を補強していくことにしました。
イメージでいうと、紙で作った箱に蓋がある時と、蓋がない時ではどちらが壊れにくいですか?蓋がついているほうですよね。その「蓋」を2階の床で作ります。水平構面という考えかたです。そして、1階の柱にかかる力を構造壁を作り分散させていくことにしました。
天井も床もスケルトンにして補強していきます。どこにどんな梁があるか、1階の柱の位置を確認。せっかく開けたのだから、補強のための金物が緩んでいるところは締めつけました。大工さんが丁寧に床の不陸を調整し、床には24mmの構造用合板を張っていきます。
さて、部屋の方は…今回の子供室、中学2年生の男の子の部屋。和風が大好きということなので、和室の雰囲気を残した部屋を計画。柱・長押、そして無垢材の建具には自然塗料を塗りました。
そして、もう一部屋は、手先の器用なおばあちゃまが、今まで作ってきた小物を並べたり、ゆっくりと着物を広げたりできる、「趣味を楽しめる和室」をテーマに奥様と一緒にプランしました。
桜の床柱に、桜の花が咲いたような襖柄になりました。
補強したおかげで、「2階の床ががっしりとした感じ」と喜んでいただけました。
リフォームの際は、建物の柱や梁の関係をみながら計画をしていかないと、せっかく素敵な空間を作っても、弱い建物になってしまいます。ご注意くださいね~。