2023年04月11日 / 創和リフォーム工房スタッフブログ
古民家の古材利用の式台(想い出がたくさん…)
隣にある古い母屋を解体して、スッキリ暮らす減築のリノベーション。
築〇〇年(不明)の母屋には、ご家族の想い入れはたくさん詰まってます。
「上ではお蚕かっていたんだよ」「冬は寒くて、外みたいな部屋だった」等々…
でも使わない母屋をいつまでも残しておくより、壊して明るく過ごしたい!ということで解体となりました。
なにか残せないものか?と関戸棟梁と解体やさんと相談し、ケヤキの梁を残すことにしました。
なんとなく、使いにくいまま使っていた勝手口と土間。
ここもタイルを貼り、スッキリしていきます。
その土間から、1階の床に上がるには50cmくらいの高さがあります。
梁を使って式台にすることにしました。
ケヤキの梁、真っ直ぐにみえても曲がっています。まずは製材やさんで引き落としてもらいました。
その後は関戸棟梁の仕事!
梁を加工し、見えないところにボルトを入れて2本の梁を1本にくっつけます。
ケヤキなので、1m80cmの材料、1本だけでもとても重い!
「高さ、こんなもんでいいかな?」
土間が広いので4本の梁を使って、2ケ所に設置。
セルフビルドでオイルを塗ってもらい、完成です!
とても立派な式台となりました。
木目がとてもきれいです。
古いものを再利用するには手間も時間もかかりますが、やっぱり何か残るといいですね。
2023年02月22日 / 創和リフォーム工房スタッフブログ
ピアノと星とアトリエのある家 日野にできました
引っ越ししたら…
「グランドピアノを置きたい」
「望遠鏡を積んでたくさん星を見に行きたい」
という旦那さんと
「アトリエをつくる」
という陶芸家の奥さま
日野市の住宅街の一軒家。
住宅街とは思えないほど、家の周りには緑がたくさん。
そしてご近所さんが、ほどよくいい感じ、がします。
中古を購入して、リノベーションです。
もともと、「古家付」で売り出された土地。
でも「まだ使えるよね。大事にしたいよね」ということで始まったリノベーション計画。
昭和感満々の部屋ばかり。
LDKはピアノを置くのと、部屋の雰囲気からナラの床に漆喰。
普段使う寝室や書斎は杉の床、アトリエはタイル張の自然素材リノベーションになりました。
ほどよく昭和感も残りました。
費用をかければよいというわけでもありません、Iさんと工夫をしながら仕様を決めていき、おおよそ予算内で納まりました。
工夫といえば、洗面台のタイル張、四苦八苦しながらも奥様が張りました。さすが陶芸家、焼き物とは仲良し。
アトリエの壁の塗装もセルフビルドです。
和室の部屋をアトリエにしたため腰窓が低い位置にあり、近隣の窓からよく見えてしまいます。
作業台より窓が下になってしまうし、なんとかならないかなぁ…ということで、障子をはずし、古い建具をいれました。
お引渡しのあと、グランドピアノが入り、ご主人の演奏を聞かせていただきました。
大好きな我が家が、また一件完成しました。
2023年02月10日 / 創和リフォーム工房スタッフブログ
古民家茶屋 「市」OPENです!
昨年完工した相原の古民家「耕地の家」(…施工事例では、まだお目見えしてませんが)
1年近くかけて再生した古民家。
住まいの一角に併設したカフェがオープンしました。
名前は「古民家茶屋‘市’」
中に入ると、立派な梁とほんわか囲炉裏がお出迎え。
メニューはもちろん和の甘味。
おしるこ、和栗を使ったお菓子、きなこ餅、抹茶ラテ…どれもおいしそう。
メニューはこれから追加されていくとのこと。
昔使っていた足踏みミシンを工事の最後に作り替えしてテーブルに。
2階席のお水置きに使っていただけていました。
オーナーの想いのつまった空間で、夢だったカフェのオープンに携われて、こちらも感無量です。
「お会計」の横には大黒さま
しばらく倉庫の奥にしまっていて出番がありませんでしたが、今度は「市」の繁盛のためにお目見えしました!
「大きな米俵」と「にこやかなほほ笑み」。
古民家茶屋「市」に来たら、福がくること間違いなし!
2022年11月23日 / 創和リフォーム工房スタッフブログ
2022 Sunny Side Walk 開催中です
2022年07月30日 / 創和リフォーム工房スタッフブログ
リノベ~その後…「あおいの家」訪問
相模原市藤野地区。藤野にある学校に通うため、中古住宅を購入し、リノベーション工事をした「あおいの家」 住み始めて1年半経ちました。ちょっとおじゃましてきました。
築40年前後でわりとよくある、ダイニングキッチンに和室がついているタイプの間取り。
お子さんも小さいので、見渡せる空間に、一部屋にしてしまいます。
最初のご要望はここまで…でしたが、「押し入れの部分、ちょっと遊びましょう」とご提案。
「いやいや収納が…」と躊躇されていましたが。。。
DKと和室の堺にある下がり壁を撤去、畳部分はDKと同じ床材で仕上げます。
杉材のキッチンに交換です。
元押入にはソファを置いて、こもれるスペースに。
床の間には、ご主人がDIYで棚を作り、いろいろな小物が収納されています。
洗濯機と洗面台のスペースがとても狭かった脱衣室。
和室の押入部分を洗濯機置き場に取り入れて、脱衣室を広くしました。
工事の終盤。仕上げの漆喰塗り。「自分でやってみます?できますよ、やりましょう」とご提案。
お子さんも一緒に、とても楽しんで塗り上げてくれました。
この先、引っ越してくるお友達の家にも、漆喰塗の講師として招かれること間違いなし!の腕前になりました。
小さな手形もペタン!
夕方伺うと、たいていお友達が遊びに来ています。
家の中、外へと、子どもたちが走り回ります。
暖かな人の関係がこどもたちを育てていきます。
2022年05月19日 / 創和リフォーム工房スタッフブログ
よしの の家 完成しました
創和建設のある藤野駅から高速道路を超えて山側に上がった場所にある吉野地区。
南に開けていて、日当たりと景色の良い地域となります。
築40年の中古戸建のリノベーションが終わりました。
昭和らしい建物…、といっても安っぽい素材はほとんどなく、木もぶんだんに使われいます。
キッチンと他の水廻りが分かれていて、リビングとなる部屋が狭く、お子さんたちと台所に立つことも多いけれど、台所は狭くて寒そう。
狭い廊下も無駄な空間。そしてだいぶ劣化している箇所も…雨漏りやシロアリ被害もありました。
今回の大工さんは、面倒な納まりも、自分が納得するまであきらめない石川さん。
「どこもかしこも、楽なところはないな~」と言いながら楽しそう?!
仕上がってしまうとわかりませんが、実はあちこち石川さんのこだわりが、たくさん詰まっているんです。
薪ストーブの煙突、梁のいれかえ、下がってしまった土台のジャッキアップ、張替えをしない羽目板の補修、造作の玄関引戸、床の不陸の調整…。
今回もわがままたくさん聞いてもらっちゃったな~と思いつつ、感謝!
O様の家族はご夫婦と小学生のお子さんが3人。
成長していく時間をこの家で過ごす大切な空間…それをリノベーションの軸として、Oさまと考えながら工事を進めました。
とてもセンスのよいご夫婦。そのセンスとアイデアを借りながら、家のデティ―ルを一つ一つ作っていきます。
以前貼ってあった木のタイル。
この家が住まい手と共に時間を過ごしてきたパーツを、薪ストーブの背中の壁にセルフビルドで貼り付けてくれました。
その他にも、定番の漆喰塗り、タイル張りと、セルフビルド満載です!
盛りだくさんのリノベーション。
終わってみると、お客さまと共に「あーだこーだ」言いながら造っていった空間。
お引渡しになる時は感無量です。
近隣の方にもとてもよくしていただき、子どもたちは引っ越す前から近所の子ども達とすっかり仲良しに。
藤野って住みやすいなぁとつづつく思いました。
また遊びに行ける家が増えました(笑)
2022年04月12日 / 創和リフォーム工房スタッフブログ
相原 古民家リノベーション ~エピローグ~
相原の古民家リノベーション。
大工さんの工事はそろそろ終わりが見えてきました。
ここからはお客さんも参戦です。
子供たちに巣箱作りや竹細工を教えたりする、手先の器用なお父さんと、大工のコラボレーションで手摺を作ります。
お父さんが切り出した竹を、お母さんがドラム缶で煮てアクを取ります。
今度は関戸大工と森川大工が二人で加工します。
手摺から竹が抜けないよう、細工しながらはめ込んでいきます。
漆喰はHさまご家族総出(三世代!)でセルフビルドです。
まずは塗り方のレクチャーを受けます。
漆喰塗り、吹き抜けや高い場所もあり、大変だったかと思います。
正月休みなく、塗り続け、弱音を吐くことなく?完成です。
ご家族参加の作業が、家族の絆が深まった…と、言いたいところですが、作業中は色々あったようです(笑)
が!中学生の娘さんがうまく取り持ってくれ、お父さん曰く「孫が一番上手だ」と褒めてました。
最後に関戸棟梁と監督の原で、今まであった場所に神棚を取付ます。
火の神様は、囲炉裏がある部屋に。
ずっとこの家を見守ってきてくださった神さま。
お帰りなさい。これからもずっとお願いします。
今回もたくさんの職人さん、そしてお施主さんのHさん、みんなで造りあげていきました。
無事に完成して、感謝々です。
最後にみんなで苦労話をしながら、笑顔で一本締め!
おまけ…
着工前、片隅にあった足踏みミシン。
ミシンもリノベしました。
カウンターの色は、Hさんセルフで塗っておいてくださ~い(^^)
2022年03月25日 / 創和リフォーム工房スタッフブログ
相原 古民家リノベーション 第3章(苦労と技術編)
相原の古民家リノベーション 屋根工事が終わり、ほっとしたのもつかの間。
なんとなく、これからは通常の工程で進むかと思いましたが、そんな簡単にはいきません。
外壁の下地、でっこみひっこみが激しいので、下地もばらばらにつくらないと、真っ直ぐ壁が張れません。
土壁の部分もあり、大工さん泣かせの箇所がたくさん。
そんな中で…
「ここに雲筋が入った方がいいな」と天井を見上げてつぶやく関戸さん。
解体後とっておいた古い材料を引っ張り出し…加工を始めました。
苦労と言えば…残そうとした古い梁。でも腐っていてそのままになっていました。
しばらく宙ぶらりんのまま放置。
でもいつの間にか
何事もなかったかのように、つながってます(笑)素晴らしい!
石膏ボードの下地も大変です。
梁がまがっているので、曲がっているなりに加工が必要です。
通常の何倍も時間がかかりました。
そんなこんなして、だいぶ終わりがみえてきました。
あと少しで仕上げ工事に入ります!
技術編 おまけ…
この欅の継もきれいに仕上がりました!
2022年03月10日 / 創和リフォーム工房スタッフブログ
相原 古民家リノベーション ~第2章~
相原の古民家。
大工さんの工事はまだまだ続きます。
2階の床下地が張りえ終えると、建物がだいぶしっかりしてきました。
今回、すでにリフォーム済みの囲炉裏部屋と水廻り部分はそのままなので、雨漏りをするわけにはいきません。
通常の新築であれば、土台を敷いたら、柱や梁を組み、屋根の棟を上げる「上棟」をします。
今回はこれから上棟です!レッカー車も使いません。
まずは大工さんだけで、減築する部分を2階、そして1階を解体します。
特徴のあった曲がった梁も、解体です。
煤のついた柱や梁、大工さん達、真っ黒です。
重機は使えないので、手で解体です。壊す順番を考えないで壊してしまうと足場がなくなり危険です。
そして大きい梁、その上、しっかりしている欅や栗の材料は、重たいです。
手際よく見えますが、経験がないと大けがにつながります。
その間に解体やさんは屋根を壊していきます。
解体しているそばから、大工さんがどんどん屋根を組んできます。
なんともチームワークの良い動きで、関戸さんの指示のもと、テキパキと進めます。
古い梁もそのまま残します。
暑い夏の日、2日に渡り雨も降られず無事に上棟することができました。
2022年03月01日 / 創和リフォーム工房スタッフブログ
相原の古民家リノベーション ~プロローグ~
昨年6月から着工した、相原の古民家。
2月にお引渡ししました。
応援に入ってくれた大工さんが、新築が3棟建つくらい、関戸棟梁はこの現場でコツコツ頑張ってくれました。
写真を振り返ると、「よくここまで辿り着いたな」と感慨深いです。
以前は床下に川からの水が入り、柱や束が傷んでいて、家の中が坂道になってました。
そして、解体。
柱の根元は繋いである箇所もあり、こんなんで、よくもっていたなと思うくらい。家も頑張って建っていました。
屋根は以前は茅葺だったため簡易的な下地です。
基礎やさんが入り、足元を固めます。
夏の暑い日。「屋根がある現場なんで、めったにない!涼しい!」と喜んでいました(笑)
そうですよね、家づくりの順番と逆のことをしているのだから。
解体しない部屋もあるため、今ある建物に合わせて土台・柱を組んでいかなければなりません。
今時のプレカット(工場加工)はできず、関戸さんの手刻みの材料が並びます。
長田大工さんが、新築の合間に応援に来てくれました。
静かな現場に、手刻みの音が響きます。凛とした空気が流れます。
まだまだ、工事は続きます。。。